マイナス金利と銀行収益

マイナス金利について考察。エコノミストではないから正確性は保証出来ませんwただ投資をする上ではマクロの動きとトレンドは知っていた方がいいので自分の勉強用でまとめます。最初はマクロの動きについての考察で、記事の最後の方は日本の金融機関にどのくらい影響があるかについて書いてます。今回はある程度知識がある人向きの記事です。

 

まず最近のニュースとして、3月10日に欧州中央銀行(以下ECB)でドラギさんは追加緩和を進めることを強調しました。中央銀行への預金金利をマイナス0.4%、政策金利を0%、量的金融緩和を月800億ユーロに増額し、非金融業の社債も含めることを気ました。この追加緩和を受けて日本の為替は円安へ大きく動いて、日経先物も大きく上昇しましたが、ドラギさんのこれ以上のマイナス金利は考えられないという発言がネガティブに捉えられ、すぐに叩かれて円高へ戻りました。(羊飼いさんのブログより引用)

 

このマイナス金利政策について様々な議論がありますが今週のエコノミストに気になる記事が載っていました。マイナス金利政策は経常赤字国(アメリカ、イギリス)にはポジティブな影響があり、経常黒字国(日本、ユーロ圏)にはネガティブな影響が出るっていう意見もありました。実際にデンマークやスイスでは効果が見られていないようですし、住宅バブルが起きていてむしろ住宅金利の引き上げているとも言われています。確かに貿易赤字国では通貨の切り下げ圧力が出て、通貨安が起こればそれだけで貿易収支は改善するし、マイナス金利で溢れた金融機関のお金は土地に流れていきますしね。

 

マイナス金利で恩恵のある業界はサラ金や不動産、逆に打撃を受ける業界は銀行や保険などですね。ただ銀行によっても影響度が違うようなので、エコノミストの記事を少しまとめてみました。

マイナス金利影響度ランキング

大手銀行(コア業務純益影響度)

-12% ゆうちょ銀行

-9%   みずほ銀行

-8%   新生銀行

-6%   三菱東京UFJ銀行

-4%   三井住友銀行

 

ネット銀行(経常利益影響度)

-13% ソニー銀行

-8%  住信SBIネット銀行

0%   セブン銀行

+4%  楽天銀行

+8%  イオン銀行

+11% じぶん銀行

 

地方銀行、信用金庫に関しては軒並み-30%~-10%以上の収益に影響がある模様(東北地方の地銀は全部-10%以上)だが、スルガ銀行だけ個人向け住宅ローンに特化しているようで1%のプラス予想。こうやってファンダメンタル分析をしてみると、次はどのようなところに投資をするべきかもなんとなくわかりますね。まあ今は為替がかなり円高方向にトレンドが出ているので、これが円安方向に動かないと日経は上がらないだろうな・・・日足も週足も完全に崩れているし。